観測中 / Monitoring 近縁種族・半エネミー

タナトフィリア死神のエネミー

正式名称:擬人生物型対恒久半敵性霊体「死神」

タナトフィリア(死神のエネミー)の資料写真。逆光の中に立つ人影のシルエット。 記録映像 / 定期的な信号混線あり
体長1m63cm
種別II型・半エネミー
エネミーレベル不明
出典敵性霊体探究会 副会長

概要Overview

本個体は、クリフォトを親として生まれた霊体である。

神霊土体『敵界』内部の破綻領域のひとつ、地上側に生じた完全封鎖都市にて、稀人と呼ばれる特殊な人類種がクリフォトに籠絡された結果産み落とされた存在——というのが、当会が把握し得た唯一にして最有力の発生経緯である。「種」としてではなく「個体」として生み出されており、他の死の近縁種族と比べても特異な成り立ちを持つ。

生理面において、生命活動を停止した状態(学術的な死)を維持しながら生体としての活動を継続するという、極めて異能的といえる特性が確認されている。既知の蘇生術・不死術のいずれとも一致せず、「死んでいることそのものが正常状態である」個体特性であるとみられ、致命傷の概念そのものが当該個体には希薄化しているとする報告もある。

高い知性と倫理性を兼ね備えており、大抵の人類種に対しては中立及び友好な反応を示す。死生観に関しては、渇望や崇拝といった死の近縁種に典型的な傾向は"比較的"薄く、人間の自然死を「あるべき死」として尊重し、不自然な死や不老不死を忌避する傾向が確認されている。

なお、死の近縁種としての本質が消失したわけではないという事は最も留意すべき事項の一つである。

異能「骸は死を以て死せず」Ability

肉体が死亡しても、意識を存続させる異能。この能力の存在ゆえに、当該個体を完全に駆逐することは非常に困難とされる。

そもそも、初めからその存在自体が死んでいるのだとすれば、何をもってこの生物の「死」と定義するのか——その判断は当会でもついていない。

考察 ― 内部資料より

協会副会長の書き記したメモ。閲覧は自己責任。

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