エヴラエル(凶兆のエネミー)。同心円状の波紋の中心に佇む巨躯の個体と、対峙する調査員のシルエット。 PLATE 09 / 召喚痕と共に撮影・不鮮明
要注意 / Caution 近縁種族

エヴラエル凶兆のエネミー

正式名称:繁殖生物型外来敵性霊体「不死翼」

体長5〜7m
種別II型・生物種族
エネミーレベル4.5〜5.5
出典敵霊観測隊レポート
記録番号:DTH-09182

概要Overview

古くから死の凶兆として恐れられ、その名を冠されたエネミー。通常は姿を見せず、召喚によってのみ顕現する。

高い知性を持ち、その土地の言語を扱うこともできるとされる。繁殖に雌雄を必要とせず、単独で子孫を残すことが可能。後述する下位個体「不死翼」の成体にあたる。

異能「死の円戒」Ability

無属性の攻撃能力。単体ではそこまで派手な運用はできないが、素体の筋力と翼による飛行能力を組み合わせることで、立派な攻撃手段として機能する。

高い知性から、異能の運用そのものも人間のように巧みであると報告されている。

考察 ― 本項執筆者より

嘴、翼、羽毛。
外見だけを見れば大型の鳥類を思わせるが、骨格は既知の鳥類とも哺乳類とも一致しない。
脚部は個体によって本数に揺らぎがあり、関節構造そのものが観測ごとに微妙に異なる。まるで「鳥という概念」を外側だけ模倣しているようだ。
解剖例は存在しない。討伐個体はいずれも灰状の異能粒子へ崩壊し、組織を回収できた例はないのだから。
あの怪物を生きたまま解剖できる学者が存在するならば話は別だが。

我々は便宜上、この存在が召喚術によって出現すると記録している。
通常の召喚術は、異空間や彼岸の存在を現世に顕現させる物が多い。
しかし、儀式のエネルギー波形を解析すると、不死翼は術式によって生成されているのではない。術式完成の直前から、別方向から極めて微弱な霊子反応がこちらへ接近している。
つまり術式は創造ではない。扉である可能性がある。
ならば………それならば、彼らはどこから来る?

— 本項執筆者による所感(観測記録時点の私見であり、当会の公式見解ではありません)