「生きることも、死ぬことも――どちらであっても同じこと」
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対象は協会所属S級フィクサーのうち一名として登録されており、登録称号は 【THE DEVIL】。活動初期の記録には、対象が自身の担当称号を【THE DEATH】と 誤認していた期間があった旨が記載されている。当該誤認について、本人からは 訂正の申し出とともに、これを不本意な記録として扱いたい旨の要望が提出されている。
対象は協会支給のTTT技術使用仮面「シン・バインド」を常時着用している。当該仮面は 対象の異能が不随意に発動することを抑制する目的で支給されたものであり、対象自身の 素顔に関する情報は本記録において非公開として扱われる。
対象は敵対エネミーと誤認される事例が複数報告されているが、分類上「異能者」に 該当する人間であることが確認されている。
面談記録及び行動観察記録によれば、対象の性格傾向は総じて陰鬱かつ湿性が強いと 評価される。一方で、同記録内には若干の茶目っ気を示す言動も複数確認されており、 性格傾向の記載にあたってはこの点も付記される。
以下の文書は協会における準A級機密事項です。
改ざん・無断アクセス等の行為は規約第17条により重大な違反行為とみなされます。
「禁断の園で悪魔は嗤う」――自身の顔を見た、あるいは対象に触れた・傷付けた・ 傷付けられた相手が持つ『怒り』『恐怖』『憎悪』『嫉妬』『恨み』などの、本人が認めたくない 醜い側面を、植物と害虫、そして対象自身を写した異形のエネミーとして具現化し使役する異能。 使役体は1人につき1体までだが、破壊されれば再度召喚可能となる。
具現化されたエネミーは優先的に感情の持ち主を攻撃し、近くにいるだけで持ち主の負の感情を 刺激する。強さは相手の負の感情に比例するが、これはあくまで副次的な要素に過ぎない。
アルプス地下世界を形成するエイドロンの影響を受けた、アルプスパワーの亜種。地下世界での 戦闘に特化しており、通常のアルプスパワーと比較して回復性能が高く、視覚・聴覚・嗅覚及び アルプスセンサーなどの索敵能力が著しく優れている。暗闇でも問題なく行動でき、僅かな 物音も聞き逃さない。習熟すれば予知に等しい動きも可能とされる。反面、攻撃及び防御に 関する強化性能は劣る。
植物の絡みついた異形の大鎌。命名の際「死神担当だから死に関する名前にしよう」という 安直な理由で名付けられており、対象は現在この名称を改めるべきか悩んでいる。
対象の異能の暴発を防ぐため、協会から支給された仮面。単に着用しただけでは、強すぎる 異能の効果が仮面を透過して勝手に発動してしまうため、対象自身の異能を弱体化させる デバフを常時発動する設定がなされている。
仮面には思考を読み取り、音声として出力する機能も搭載されている。若い女性から老年の 男性まで多様な音声が用意されているとされる。最近のお気に入りは、ずんぐりとした緑色の 何かをモチーフにしたような合成音声だという。